公益社団法人日本ボールルームダンス連盟(JBDF)は、ボールルームダンスの普及と技術の向上を目的に設立された日本を代表するダンス組織です。その使命は、「ボールルームダンスの技術の発展と普及を図り、もって国民の心身の健全な発達に寄与する」ことにあります。JBDFは、ダンス文化を全国に広めるべく、多岐にわたる活動を展開しています。
まず、ボールルームダンスの基盤を支える指導者の養成と資格認定を行い、ジュニアスクールの開講や学校教育へのアプローチを通じて、若い世代のダンサー育成に注力しています。また、国内4大ダンス競技会の実施やナショナルチームの育成など、競技ダンスの振興においても重要な役割を果たしています。これらの活動は、単に競技ダンスの発展を目指すだけでなく、広く国民にダンスを楽しんでもらうことを目的としています。
さらに、全国各地で開催される普及イベントや講習会は、一般市民にダンスの魅力を伝える貴重な機会となっています。競技会の公認や認定、競技規則の制定など、ダンス界のルール整備も担い、競技ダンスの公平性と質の向上に努めています。また、国際組織への加盟や海外競技会への選手・役員の派遣を通じて、日本のダンス文化を世界に発信する役割も果たしています。
技術研究や競技選手の育成に加え、地域のダンス教室やクラブへの支援活動も重要な柱です。教室の健全な運営を支援し、施設の設置や助言を行うことで、ダンスを学びやすい環境作りに貢献しています。さらに、ダンスに関する資料収集や調査を通じて、文化としてのダンスの価値を高めています。
ボールルームダンスは、単なるスポーツや趣味に留まらず、生涯学習や健康増進、社会的交流の場としての側面も持っています。JBDFは、これらの可能性を最大限に引き出し、人々の生活に笑顔と活力をもたらす活動を継続しています。その取り組みは、ダンスを通じて日本社会に広く貢献する団体として、未来に向けた大きな意義を持っています。